福井保久の二十四節気考

今年の8月7日は旧暦で7月1日、この日は立秋(二十四節気)です。

ほしいも産地も平年より10日早い梅雨入り、15日も早い梅雨明けで、7月初旬は一気に猛暑となりました。
その後は梅雨を思わせる曇り空になり、雨も多く、気温が低い日もあり心配しましたが、また暑い夏ですから、サツマイモも稲も持ち直している感じです。

20年前の平成5年は、記録的な冷夏、日照不足で平成米騒動が起きました。
その10年後の平成15年も冷夏になり、米騒動までには至りませんでしたが、米の価格は上昇ということが起きました。
そのどちらでも米だけでなく、干し芋のサツマイモも不作でした。

冷夏の影響で農産物が不作になるのは北の産地に行くほど顕著です。
米の場合は、北海道、東北地方(北の太平洋側が特に)の生産量が激減します。
この産地は生産量自体が多いので冷夏によって米不足が起きやすくなります。

干し芋産地はサツマイモの北限地ですから、米の北海道、東北地方同様に冷夏になると深刻な状況になります。
平成5年度も平成15年度も農家によりますが、3割から5割以上の生産量減になりました。
今年はそれらの20年後と10年後ですから、梅雨明け後の天気も今の天気もとても気になっています。
このまま夏らしい天気が続けば杞憂で終わりそうです。

まだまだ残暑は続きますが収穫の秋に少しずつ近づいています。

福井 保久